営業・業務の引き継ぎ表(Excelテンプレート・記入例つき)

担当者が異動・退職するときに、顧客・案件・業務を1行ずつ書き出し、後任者と期限、次にすること、資料の場所をそろえるExcelです。期限を過ぎたもの、後任者が決まっていないもの、情報が足りないまま「完了」にしたものを、自動で言葉にして知らせます。

こんなときに使います

  • 営業担当の異動・退職で、得意先と進行中の見積を後任へ渡す
  • 営業事務の担当が変わり、見積の確認や価格改定の案内といった繰り返す業務を渡す
  • 社長や一人の担当者に集中している仕事を、ほかの人にも分けておく

会社全体の引き継ぎをまとめる管理者にも、自分の担当を引き継ぎたい担当者本人にも使えるように、1行の単位を「顧客・案件・業務のどれか1つ」に決めています。

似た資料との違い

資料何を残すかいつまで使うか
引き継ぎ書(このExcel)今の状態、次にすること、注意点、資料の場所引き継ぎが終わるまで
業務マニュアル毎回同じやり方で進めるための手順と判断担当が変わっても使い続ける
案件の進捗管理受注に向けた案件の進み具合案件が終わるまで毎日

このExcelでは、案件の状態は参考の1列だけにして、引き継ぎの完了とは別に数えます。

完成した見本(記入例)

会社名・人名・案件はすべて架空です。画像は、配布しているExcelファイルの記入例シートから作っています。

引継ぎ一覧の記入例。識別ID、区分、名称、前任者、後任者、引継ぎ期限、引継ぎ状態、次にすること、対応期限、確認(期限超過:次の対応、後任未設定、今日が期限、完了・要確認など)、期限まで、関連資料の場所
引継ぎ一覧(記入例・架空のデータ)。右側に注意点・経緯・案件の状態の列が続きます。
業務手順の記入例。見積提出後の確認、価格改定の得意先案内、顧客・案件の担当交代の連絡の3業務について、きっかけ・行う人・手順・確認すること・上司などに確認する条件・完了の条件
業務手順(記入例・架空のデータ)。1業務を1行に書きます。

記入例の中身を文字で読む

経緯・見積の状態・次の対応・例外・資料の場所を、どの程度の細かさで書くかの目安です。

引き継ぐもの経緯の要点今の状態次にすること注意点・例外関連資料の場所
顧客:北山設備(架空)2019年から取引。価格の見直しは年2回(4月・10月)。見積の状態は「該当なし」(顧客としての引き継ぎ)11/12の定例訪問に同行し、購買の田中様へ後任を紹介見積は必ず購買部あてに送る。現場の担当者へ直接送らない。共有 > 営業 > 顧客 > 北山設備
案件:南工業(架空)ポンプ更新の見積第1版から納期を2週間短縮した第2版を10/30に提出。見積提出済(回答待ち)第2版の見積について回答を電話で確認(期限 11/8)据付工事は別見積。レッカーは先方手配で合意済み。共有 > 営業 > 見積 > 2026 > Q-0418_第2版.xlsx
業務:価格改定の得意先案内仕入先から12月の価格改定の通知あり。後任者が未設定(確認列に「後任未設定」と表示)後任者を決める(課長と相談)契約で単価が固定されている得意先は案内しない。手順は業務手順シートのS-02。共有 > 営業 > 価格改定 > 2026年12月

使い始める3つの手順

  1. 引継ぎ一覧に、全部を1行ずつ書き出す

    最初は名称・前任者・後任者・引継ぎ期限だけで構いません。識別IDは H-001 のように重ならない番号にし、後から変えません。

  2. 止まると困るものから、次にすることと資料の場所を埋める

    進行中の見積や期限のある案件を先に。繰り返す業務は「業務手順」シートに、きっかけ・手順・確認すること・相談する条件・完了の条件を1行で書きます。

  3. 確認・集計で、抜けを見つけてつぶす

    期限超過・後任未設定・次の対応の未入力・情報が足りない「完了」を見て、前任者と後任者で埋めていきます。

入っているシート

  • はじめに引き継ぎ書・業務マニュアル・案件の進捗管理の違い、使い始める手順、セルの色の見分け方。
  • 引継ぎ一覧引き継ぐ顧客・案件・業務を1行ずつ。前任者・後任者・引継ぎ期限・状態・次にすること・資料の場所。
  • 業務手順繰り返す業務を1業務1行で。始めるきっかけ、手順、確認すること、上司などに確認する条件、完了の条件。
  • 確認・集計期限を過ぎたもの、後任者が未設定のもの、情報が足りない「完了」、完了率(対象外を除く)。
  • 記入例(一覧)・記入例(手順)架空の会社・人名で書いた見本。実際の集計には含まれません。
  • 設定引き継ぎの名前と、期限判定の基準日。
  • 黄色=入力する
  • 緑色=一覧(▼)から選ぶ
  • 灰色=自動で計算(見出しに「(自動)」)

Excelをダウンロード

引き継ぎ1回(1人の異動・退職など)ごとに1冊使うと、完了率が分かりやすくなります。

営業・業務引き継ぎ表(Excel)

形式
Excelファイル(.xlsx)・マクロなし
大きさ
34KB
版・更新日
v1・2026年10月21日
想定する環境
Microsoft Excel 2016以降・Microsoft 365(Windows・Mac)
確認した範囲
表計算ソフトLibreOfficeで、計算・期限の判定・並べ替え・行の追加後の集計を確認。Microsoft Excelの実機での確認は未実施です。
Excelテンプレートをダウンロード

登録やメールアドレスの入力はいりません。ダウンロードしたファイルは空のテンプレートで、このページで計算した値は入っていません。スマホでは見本を確認し、入力はパソコンのExcelで行うのがおすすめです。Googleスプレッドシート・Numbersでの動作は確認していません。

よくある疑問

引き継ぎ書と業務マニュアルは、どう分ければよいですか。

引き継ぎ書は、担当が変わるときに「今の状態」と「次にすること」を渡すもので、引き継ぎが終われば役目を終えます。業務マニュアルは、毎回同じやり方で進めるための手順で、担当が変わっても使い続けます。このExcelの「業務手順」シートは、引き継ぎに必要な範囲だけを書く簡易版です。

退職まで時間がありません。どこから書けばよいですか。

引継ぎ一覧に、名称・前任者・引継ぎ期限だけを先に全部書き出してください。そのあと、止まると困るもの(進行中の見積、期限のある案件)から「次にすること」と「関連資料の場所」を埋めます。長い経緯は後回しにして構いません。

案件が受注していなくても「完了」にしてよいですか。

はい。このExcelの「完了」は、後任者が一人で対応できる状態になったことを指します。案件の受注・失注は「案件の状態」に別に記録します。失注した案件でも、次の更新時期や失注理由が引き継げていれば完了です。

完了率はどう計算していますか。

完了 ÷(入力された行 − 対象外)です。取引が終わった顧客など、引き継がないものは「対象外」にすると分母から外れます。完了にしたのに後任者や資料の場所が空欄の行は「完了・要確認」と表示されます。

Googleスプレッドシートで使えますか。

動作は確認していません。Microsoft Excel 2016以降・Microsoft 365(Windows・Mac)を想定して作っています。Excelのテーブル機能・入力規則・条件付き書式を使っているため、ほかのアプリでは表示や計算が変わる可能性があります。