粗利・価格改定シミュレーター
原価と売価から、粗利と粗利率を計算します。仕入値が上がるときは、売価を据え置いた場合の粗利の減り方と、粗利額を保つ売価・粗利率を保つ売価を並べて比べられます。登録は不要です。
数字を入れて「計算する」を押すと、ここに結果が出ます。
計算に使っている式
金額はすべて税抜・1個あたりです。例の数字は説明用の架空の数字で、実績ではありません(改定前の原価10,000円、改定後の原価11,000円、現在の売価13,000円、月間200個)。
粗利 = 売価 − 原価例:13,000円 − 10,000円 = 3,000円粗利率 = 粗利 ÷ 売価例:3,000円 ÷ 13,000円 = 約23.08%。売価が0円のときは計算できません。売価を据え置いたときの粗利 = 現在の売価 − 改定後の原価例:13,000円 − 11,000円 = 2,000円(粗利率は約15.38%)月間の粗利の差 =(据置の粗利 − 改定前の粗利)× 月間数量例:(2,000円 − 3,000円)× 200個 = ▲200,000円。年間の目安は、同じ条件が12か月続いた場合の ×12 です。粗利額を保つ売価 = 改定後の原価 + 改定前の粗利例:11,000円 + 3,000円 = 14,000円。0円以下になる場合(改定前から原価割れなど)は売価として出しません。粗利率を保つ売価 = 改定後の原価 ÷(1 − 改定前の粗利率)例:11,000円 ÷(1 − 3,000/13,000)= 14,300円。改定前の原価が0円(粗利率100%)のときは成り立たず、売価が0円のときは率が無いため計算しません。目標の粗利率から売価 = 原価 ÷(1 − 目標の粗利率)例:10,000円 ÷(1 − 0.2)= 12,500円。目標は0%以上100%未満。原価が0円のときは、0円を推奨価格として出しません。
端数の扱い:逆算した売価は、理論値を小数第4位で四捨五入してから、選んだ単位(1円・10円・100円・0.01円)で切り上げます。目標を下回らないようにするためです(0.0001円未満の差は扱いません)。例:改定前の原価1,000円、改定後の原価1,101円、売価1,500円なら、粗利率を保つ理論値は1,651.5円で、1円単位では1,652円になります。
扱える数:金額は1億円まで、数量は100万まで、いずれも小数第2位まで。計算は小数のずれが出ない方法で行い、月間・年間の金額は1円未満を四捨五入して表示します。Excel版も同じ規則で計算します。
得意先ごとの価格改定は、Excelで管理する
商品が多い、得意先ごとに売価が違う、案内・回答・合意・価格表への反映を追いかける必要がある。そんなときは「価格改定・見積の対応管理表」を使ってください。このページと同じ式で、商品ごとの必要売価と、得意先ごとの対応状況・月間粗利の試算をまとめて出します。


入っているシート
- はじめに使い方の手順、セルの色の見分け方、覚えておくこと。
- 価格条件商品ごとの改定前・改定後の原価、現在の売価、新しい売価案。粗利額・粗利率を保つ売価が自動で出ます。
- 対応一覧得意先ごとに1行。提案状況、次回対応日、合意売価、価格表への反映、適用予定日を入れます。
- 確認・集計期限を過ぎた対応、合意後に未反映の件数、売価据置・新売価案・合意売価それぞれの月間粗利の試算。
- 記入例(価格条件)・記入例(対応一覧)架空の会社・商品で書いた見本。実際の集計には含まれません。
- 設定改定の名前、期限判定の基準日、必要売価の切り上げ単位(1円・10円・100円・0.01円)。
Excelでできること
- 「合意」と「自社の価格表へ反映済」と「適用日の到来」を分けて管理し、合意したのに反映していない得意先を数えます。
- 次回対応日が過ぎた得意先・今日連絡する得意先を「確認」列に言葉で出します。
- 売価据置・新売価案・合意売価の3つの月間粗利の試算を、対象の行数と未計算の行数を添えて出します。
- 同じ得意先・同じ商品の行が2つあると、数量が二重にならないよう試算から外して知らせます。
- 黄色=入力する
- 緑色=一覧(▼)から選ぶ
- 灰色=自動で計算(見出しに「(自動)」)
価格改定・見積の対応管理表(Excel)
- 形式
- Excelファイル(.xlsx)・マクロなし
- 大きさ
- 46KB
- 版・更新日
- v1・2026年10月21日
- 想定する環境
- Microsoft Excel 2016以降・Microsoft 365(Windows・Mac)
- 確認した範囲
- 表計算ソフトLibreOfficeで、計算・期限の判定・並べ替え・行の追加後の集計を確認。Microsoft Excelの実機での確認は未実施です。
登録やメールアドレスの入力はいりません。ダウンロードしたファイルは空のテンプレートで、このページで計算した値は入っていません。スマホでは見本を確認し、入力はパソコンのExcelで行うのがおすすめです。Googleスプレッドシート・Numbersでの動作は確認していません。
よくある疑問
粗利と粗利率の違いは何ですか。
粗利は「売価 − 原価」の金額、粗利率は「粗利 ÷ 売価」の割合です。原価10,000円・売価13,000円なら、粗利は3,000円、粗利率は約23.08%です。営業利益は、粗利から人件費や家賃などの販売費・一般管理費を引いたもので、粗利とは別です。
原価には何を含めればよいですか。
商社・代理店なら、まず仕入単価で計算します。送料や加工費など、1個ごとに必ずかかる費用がある場合は、それを足した金額を原価にすると実態に近くなります。人件費や事務所の家賃など、売れた数に関係なくかかる費用は含めません。
「原価に30%乗せる」と「粗利率30%」は同じですか。
違います。原価10,000円に30%乗せた13,000円の粗利率は約23.08%です。粗利率30%にするには、売価を10,000円 ÷(1 − 0.3)=約14,286円にする必要があります。社内で「何%」と言うときに、どちらの意味かをそろえておくと行き違いが減ります。
粗利額を保つ売価と、粗利率を保つ売価のどちらにすべきですか。
このツールでは決めません。粗利額を保つ売価は、仕入値の上がり分だけを売価に乗せる考え方で、得意先の負担が小さくなります。粗利率を保つ売価は、同じ利幅の割合を守る考え方で、値上げ幅は大きくなります。得意先との関係、競合の価格、契約条件を見て、自社で判断してください。
値上げで注文が減る分も計算できますか。
できません。月間の粗利は、数量が改定前と同じと仮定した試算です。数量が減りそうな場合は、月間数量を減らした数字でもう一度計算して比べてください。
入力した数字は保存・送信されますか。
されません。計算はこの画面の中(お使いのブラウザ)だけで行い、入力した金額・数量はどこにも送信・保存しません。アクセス解析では、計算ボタンが押されたことと計算の種類だけを記録し、金額や数量は記録しません。