大阪には、中小製造業が無料で使える相談窓口が複数あります。技能継承や人材育成の相談も対象です。この記事では、それぞれ何ができるのかを整理します。先に書いておくと、まず無料の窓口を使うほうが合理的です。そこで解決するなら、そのほうが早くて安上がりだからです。

※ 以下は2026年8月時点で公開情報から整理したものです。支援内容・回数・条件は変わることがあるため、利用前に各機関の公式サイトでご確認ください。

大阪府よろず支援拠点 ── 最初の入口に向く

  • 費用:無料
  • 回数:制限なし
  • 特徴:どこに相談すべきか分からない段階でも受け付けてもらえます。必要に応じて他機関につないでもらえるのも利点です。

公的支援を使ったことがない会社の最初の一歩として、いちばん使いやすい窓口です。技能継承だけでなく、経営全般の相談ができます。

大阪商工会議所 ── 専門家派遣とエキスパートバンク

  • 費用:無料(会員向けの制度。回数に上限があります)
  • 特徴:専門家が実際に会社に来て相談に乗る形式です。
  • 公式:エキスパートバンク

窓口に出向くのではなく、会社に来てもらえるのが大きな違いです。現場を見てもらえる分、具体的な話がしやすくなります。

MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)── 製造業に特化

  • 費用:相談は無料
  • 特徴:大阪府のものづくり支援の拠点で、製造業に特化しています。技術相談、販路開拓、産学連携など。
  • 公式:MOBIO

大阪産業創造館 ── 経営相談と各種セミナー

  • 費用:経営相談は無料
  • 特徴:登録された専門家に相談できる仕組みがあります。セミナーも多く開催されています。

大阪府の技能伝承に関する事業

大阪府は、技能伝承に関する取り組みを公開しています。年度によって内容が変わるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。

無料の相談で「できること」と「できないこと」

ここを正確に理解しておくと、使い方を間違えません。

  • できること:現状の整理、進め方の助言、制度や補助金の紹介、専門家の紹介、他機関へのつなぎ。方向を決めるには十分です。
  • できないこと:現場に入って聞き取りをし、手順書や判断表という現物を作って納品すること。相談は助言までで、作る手までは基本的に含まれません。

つまり、「何をすべきか分からない」段階には無料の相談が効き、「やることは分かっているが、作る手と時間がない」段階では別の手当てが要る——この切り分けになります。

使う順番

  1. まず、自社で棚卸しする:どの業務が1人しかできないか。これは費用ゼロでできます。方法は業務の棚卸しのやり方に。
  2. 無料の窓口に相談する:よろず支援拠点が入口として使いやすい機関です。使える制度があるかも聞けます。
  3. 自社でできるところは、自社でやる:判断表もチェックリストも、作り方はこのサイトで全部公開しています。読んでやってみてください。
  4. それでも手が回らない部分だけ、外に頼む

3番までで解決するなら、それが一番いい形です。

ツグアスがやるのは、どこか

正直に書きます。ツグアスは無料の公的相談の代わりではありません。違いは1つだけです。

相談に乗るのではなく、引き継げる形の現物を作って置いていきます。

手順書、判断表、チェックリスト、社内Q&A、保管と更新のルール。物が残るかどうか——ここが唯一の違いです。助言で足りるなら、無料の窓口のほうが合理的です。

もう1つ、外の人間が入る意味があるとすれば、社内の人には当たり前すぎて質問が出てこないという構造です。同じ会社の人が聞くと「見れば分かるやろ」で終わる話が、知らない人間には説明してもらえます。これは技術の問題ではなく立場の問題です。

まとめ

  • 大阪には無料の相談窓口が複数ある。よろず支援拠点は回数制限なしで、最初の入口に向く。
  • 商工会議所は会社に来てもらえる。MOBIOは製造業に特化。
  • 無料の相談でできるのは、整理・助言・紹介まで。現物を作るところまでは基本的に含まれない。
  • 使う順番は、自社で棚卸し → 無料窓口に相談 → 自社でできる分はやる → 残りを外に頼む。
  • 制度の内容・回数・条件は変わる。利用前に各機関の公式サイトで確認する。

「無料の相談で方向は決まったが、作る手がない」という段階からご相談いただけます。実際にお渡しするものの見本を公開しているので、何が残るのかを見てからご判断ください。15分・無料の適合確認から。